50代からでも遅くない!お金や投資について学ぶために読んだ本

お金

「学びは一生もの」—投資を続けながら読み続けた本たち

私は30代で株式投資を始め、20年近く経ちました。
最初はあまり興味がなく買ったまま放置していましたが、2017年、保有している株の価格が急上昇し、一気に興味が湧きました。

それから、時々調べたり、本屋に行ったりして、気になった本を定期的に読むようにしています。
本は、著者の体験をベースにしており、それを追体験することで学ことができるからです。
他人の人生を生きられる、読書は素敵な行為だなぁと思います。

50代は体力が落ちてきて頑張りが効かなくなり、老後も視野に入ってくる時期です。
メインの収入以外に、少しでも配当収入や株式の譲渡益があれば自分らしく人生を楽しむ助けになると思っています。

株を取り巻く状況、とりわけ世界の経済情勢は今、転換期を迎えているように見えます。
トランプ関税に振り回されて株価も先行きが見えない状況です。
そういう不安定な時だからこそ、「学び続けること」は欠かせないと感じています。
自分で考える力を養えば不安は減らせるからです。

今回は、そんな中で私が読んできた本の中から、今でも手元にキープしている6冊をご紹介します。
すでに投資を始めている方も、これからという方にも、きっと何かしら役にたつ情報があるはずです。

「ジェイソン流お金の増やし方」(厚切りジェイソン 著)

芸人でありIT企業の役員でもある厚切りジェイソンが、自身の実践する「超シンプルな投資術」を公開した一冊。
「なぜお金を貯められないのか?」という考え方から始まり、無駄を省いてインデックス投資を継続するスタイルを紹介しています。

会社役員で且つ芸能人でもある彼が収入もそれなりに多いでしょうに、節約術について、新品の服を買わない、というやり方を実践していることに少なからず驚きを覚えました。
実は私も、新品を買うこともありますが、ユーズドの服も活用しています。
投資に回す資金がないと思っている人には、生活をシンプルにして資金を捻り出す方法が見つかるかもしれません。

彼の勧めるインデックス投資に関しては、私は実践していません。
投資などの読書で最も大切なのは、本で読んだことの全てを鵜呑みにしないこと。
自分には自分に合った方法があります。自分の頭を使って取捨選択することが重要です。
1冊の本の中から、いくつかでも取り入れようと思うことが見つかれば、読む価値はあったと思います。

「となりの億万長者」(スタンリー&ダンコ 著)

アメリカの富裕層を20年にわたって調査した結果からわかった、「意外と地味」な本当の億万長者たちの実像に迫る名著。
派手な生活ではなく、倹約と計画的な資産形成こそが成功の鍵であると教えてくれます。
少し古い本で、しかもこの本に掲載されているのはアメリカの例ですが、日本でも実際、年収1000万円を超えるとお金を使い過ぎてしまい、家計が火の車という人が一定数いるようです。
この本を読むことにより、浪費と投資を区別する目を養うのに役立ちます。

また、この本で印象的だったのは、子供に対する接し方です。
子供に経済的援助をしすぎると、親の財布を自分の財布と思うようになり、親から経済的に自立できなくなるということでした。
子供にあえて厳しくし、自分で稼いだり投資したりする能力を備えさせることが、良い子育てなのだと思います。

「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門」(穂高 唯希 著)

FIRE(経済的自立と早期退職)をご存知でしょうか?
FIREとは「経済的自立(Financial Independence)と早期退職(Retire Early)」の略で、資産運用などで生活費を賄い、働かずに自由な人生を目指す考え方です。4%ルールというのがあり、配当や株価の上昇などで4%以上の資産増加があれば、投資している株数は減らさずに配当で生活費を賄えるという考え方です。
この方の場合は資産7000万円で月額配当が20-40万円になりセミリタイヤを達成しました。

既に50代になっている我々には、早期退職は難しいですが、老後に安心して暮らすために、配当が定期的に副収入として得られる暮らしを目指すということはできます。
例えば、自分のお小遣いに該当する金額を配当でカバーするという考え方です。

毎月のお小遣いが5万円だとして、それを配当でカバーするためには、いくらの資産が必要でしょうか?
4%ルールに照らすと25倍の資産が必要になるので、
5万円x12(ヶ月分)x25=1,500万円
1,500万円を4%以上で運用すれば月5万円を手に入れることができます。
※実際には配当に対して、20.315%の税金がかかるので、引かれる税金を加えた分の運用益が必要となります。

1,500万円というと大きな金額に感じるかもしれないですが、パートで働き働いたお金を全て自分の小遣いにできる人には貯められない金額ではありません
月5万円ずつ投資に回せば25年で達成できます。
これは株価が全く上がらず配当を再投資に回さない場合の計算です。
5%の配当を再投資に回せば、期間は約18年に短縮されます。
つまり、50歳で始めても68歳には達成できるのです。

著者は主に、アメリカ株に投資しており、実際の銘柄も書かれているため、何にどのように投資すればいいか参考になります。
しかし、2020年の書籍なので状況が変わっており、銘柄については自分できちんと精査する必要があります。

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」(cis 著)

この本は、短期売買の話に見えて、実は投資の「思考法」と「行動心理」の教科書のような内容です。
私自身は中長期派ですが、「いかに冷静にマーケットを見るか」「勝てないときにどうするか」といった視点は、投資経験者にこそ刺さります。

長期投資と短期投資とでは、考え方や指標が全く異なることを実感した一冊でもあります。
投資をゲームと考えているので、ゲーム好きな人はこういう本から入ると共感できるかもしれません。

勝ちたい気持ちより損するのが怖いという気持ちを制御しないと相場では勝てないらしいです。
また、負けを認められない人も向かない、とのこと。
自分の投資判断を客観視したいときに読み返したい一冊です。

「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」(高橋ダン 著)

この本では、お金持ちになるには何が必要か?という問いに答える形で、マインドや投資などについて解説しています。
著者は東京生まれですが、アメリカの投資銀行の勤務経験のある国際人で、日本人のマインドについてもよく理解しています。
用語の解説が多いので、お金についての知識を網羅的に増やすのにも向いている本です。

「億を稼ぐ積み上げ力」(マナブ 著)

これはいわゆる「副業」や「自力で収入をつくる力」に関する本ですが、投資以外の視点での収入源を考えるきっかけになります。
何歳からでも挑戦はできるし、継続が力になるという考え方は、人生後半戦にこそ響きます。

実は、このブログを始めようというきっかけになった本です。
私は怠惰なので、残念ながら著者のような積み上げはできていません。
しかし、ブログを長く保持することでアクセス数も上がり、ドメインパワーを上げることの重要性を理解できました。
継続することの大切さを学べたと思います。

まとめ:知識をアップデートし続けることが、最大のリスクヘッジ

これまでの経験で感じているのは、「お金の不安は、知識で減らせる」ということ。
人は知らないことに対して不安になるからです。
老後にかかる費用を具体的に計算し、自分の資産でそれを何%カバーできているか計算すれば不安は減るでしょう。
投資を行い、資産が増えてくれば、不安はだんだん小さくなります。
早くそうなるには、投資の継続と、学びの継続が不可欠です。

50代という節目は、「知る・見直す・選び直す」タイミングとして最適。
どれか1冊でも、あなたの視野を広げるきっかけになればうれしいです。

Cushy

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運営者のCushy(クーシー)です。 50代女性の生活情報&旅行(プチノマド体験)として、お役立ち&オススメ情報を配信しています。デザイン性、機能性、コスパ...

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